2016/11/07 20:37

  池波正太郎の「おもしろくて、ありがたい」本の中  以下のことが書いてありました。


    40歳前後のサラリーマンが二人、私のとなりでコップ酒をなめながら、語り合っている声が耳にへ入ってきた。
「これから帰って、じいっと息をころして足音を忍ばせて便所にいき、飯を食い、あとは寝ちまうのか。いまうちの子たちは試験で大変なんだよ」

「まったく、家庭はあっても、それは、おれたちのものじゃない。女房と子のものだ」
「ねえ、あんた。自分の子供、ほんとうに可愛いかね?」
「ま・・・・・可愛いのだろうねえ」
「私は憎いね。憎むよ。私の心も体も、みんな、家のローンと子供の教育費に食い荒らされちまった。もう、ガイコツだよ
「ガイコツねえ。そうかも知れんなあ」・・・・・・・引用「小説の散歩みち」より

お心当たりの方がいらっしゃるのではないでしょうか❓
     

     写真は孫のちはるちゃんです。9ヶ月になりました。